「勤労感謝の日」の23日、函館市谷地頭町の函館八幡宮(川見順春宮司)では今年の五穀豊穣(ほうじょう)に感謝する「新嘗(にいなめ)祭」が開かれた。氏子や地域の企業関係者の約40人が参列し、1年の恵みに感謝をささげた。
新嘗祭は宮中祭祀のひとつ。農耕文化中心の日本では、新穀を天皇が神に奉り、食べることでその年の収穫に感謝し、国家の安泰と来年の豊作を願う。
拝殿では、米や野菜などのほか、奉賛会や敬神婦人会などが幣帛(へいはく)を納め、川見宮司が祝詞奏上をした。
続いて、石崎地主海神社雅楽会が神楽「豊栄(とよさか)の舞」を奉納。最後に参加者全員が玉ぐしをささげた。(山崎純一)