シンガポールの人気歌手HaoHao(ハオハオ)さん(41)が8~10日、ファン約100人と共に函館を訪れた。北海道と東京を巡るツアーの一部で、9日は金森赤レンガ倉庫群や香雪園を巡り、晩秋の道南を楽しんだ。
ハオハオさんは台湾生まれ。13歳のころから歌を始め、2007年にクラブハウスなどで披露するパフォーマンス契約でシンガポールへ。08年に同国の夏恒例ステージイベント「歌台(ゲダイ)」に招待され、男声、女声で歌う能力やパフォーマンス力で幅広い年代のファンを持つトップスターとして活躍している。
ファンと交流を深めるツアーは、これまで約250人が同行した台湾編などがあり、今回はハオハオさんが来たことがないことで念願の北海道を中心とした。7泊9日(機内泊含む)の日程で、5日に札幌入り。小樽や洞爺湖を経由し、8日に函館へ。
「寒いけど海鮮料理がおいしい。テレビやインターネットで見ていた北海道の景色を生で見られてうれしい」と話し、特に驚いたのは8日夜に見た函館山からの夜景。「ものすごかった。世界でトップ3とは知っていたが、その美しさに驚いた」と話す。9日は函館朝市などを周り、函館大沼プリンスホテルでディナーショーを開催。ベイエリアでは観光人力車「えびす屋」のサービスで人力車に乗せてもらいご満悦の表情。「帰国したら舞台で函館の良さを紹介したい。ネット発信もする」と話した。
ファンのボー・イクさん(25)は今回が3回目の来函。「函館はロマンティックな街で好き。今日はハオハオさんと一緒なのでロマンが増している」と笑顔を見せていた。
一行は10日東京へ向かい12日に帰国する。(山崎純一)