市民に災害への意識を高めてもらおうと、「函館市防災フェスタ2023」(函館市防災会議主催)が1日、緑の島(大町)で開かれた。多くの来場者が足を運び、関係機関が連携して行う緊迫の訓練の様子を見守った。
訓練は午前10時に青森県東方沖でマグニチュード9・0の地震が発生し、函館市で震度6強を観測。さらに大津波警報が発令された想定。市と市消防、道警、海保、陸自、海自などの各機関が連携し、ヘリによる海上漂流者の救助や、船舶火災の消火、多重衝突事故からの救出、負傷者の搬送や救護など、災害発生時に予想される様々な緊急事態への対応が進められた。
また、会場では陸上自衛隊による炊き出しカレーや、市防災会による非常食セットの無料配布なども行われ、人気を集めた。
七飯町から参加した今亜矢子さん(39)と愛乃祐さん(10)の親子は「自衛隊のカレーを食べるのが楽しみで来たが、本格的な訓練を見ることができて、とても勉強になった」と話していた。(小川俊之)