セラピア自然農園(函館市石川町127)の畑にこのほど、函館出身のロックバンド「GLAY」のメンバーをモデルにした手作りのかかし(非売品)が登場した。「かかし」らしからぬスタイリッシュな姿で、農作物を鳥から守るのに一役買っている。
農園を営むNPO法人セラピアの平田聡理事長(52)がGLAYファンでもあり、11月に函館アリーナで開くライブを盛り上げようと企画。会員3人が1カ月以上かけて完成させた。
木と針金を土台にして、布やフェルトなどを使用。モノトーンの衣装を着せ、髪型など4人の特徴を反映させている。約1ヘクタールある農地ではこの時期、ミニトマトやキュウリ、カボチャを育てており、横一列に並んだ4体のかかしが鳥害から守っている。
平田理事長は「非公式ではあるが、GLAYER(GLAYファン)さんにも楽しんでもらえれば。農薬を使わず肥料も与えないほったらかしの自然農法の畑も見てほしい」と話している。かかしは雪が降る頃まで設置予定。見学は自由。(早坂直美)