函館市のホテル「湯元 啄木亭」(湯川町1)の1階では、色鮮やかな風車960個が飾られている。連日寝苦しい暑さを感じる夜が続く中、訪れた人たちに涼をもたらしている。
野口観光(登別市)が運営する同ホテルでは、新型コロナウイルス禍以降、旅行や外出が難しい状況でも宿泊客や地元客に四季折々の風物詩を楽しんでもらおうと、フォトスポットや館内装飾などで話題づくりに取り組んでいる。
風車は7月中旬、ホテル正面入り口と1階ロビーに設置。1924(大正13)年に築かれ、来年100周年を迎える日本庭園「松岡庭園」を背景に写真撮影も可能。ミドルマネジャーの西村望さん(36)は「風車で涼しみながら、あまり知られていない庭園の魅力も知ってもらえれば」と話す。
また、ホテル1階では射的やスーパーボールすくいなどが楽しめる縁日ブースも設けていて、宿泊だけでなく日帰り入浴の利用客も遊ぶことができる。縁日は15日までで午後5時~同8時。風車の設置は8月末までを予定。(長内宏人)