「函館港花火大会」(函館新聞社主催)が16日夜、函館港豊川埠頭(ふとう)をメイン会場に開かれた。コロナ禍前に戻して4年ぶりに観客席を設置した通常開催。会場を埋めた観客は久しぶりに歓声を上げながら、夜空で繰り広げられたショーを堪能した。
本紙創刊と「海の日」制定を記念し、1997年から行っている。24回目で、通常開催は2019年以来。新型コロナウイルス感染拡大以降の20年からは函館青年会議所などと共催し、観客席を設けず、事前告知もしない形式で、「函館合同花火」「はこだてHANABI」と名称を変えて実施していた。
開会式で小笠原金哉社長があいさつし、午後7時45分にカウントダウンの合図と同時に打ち上げを開始。函館の同8時の気温は24・6度と絶好の花火日和となった。
プログラムは3部構成。音楽に合わせた光と音のダイナミックな演出を次々と展開した。クライマックスはスターマインの100連発で、観客の歓声と拍手が響いた。
会場の様子は「FMいるか」とケーブルテレビ局「NCV」が実況生中継し、花火の迫力を伝えた。
特別プログラムとして、アーティストの「Nissy」(西島隆弘さん)が14日に発売した新曲「Rendezvous」とのコラボレーションもあり、花火と共演した。(松宮一郎)