JRの寝台特急「北斗星」が22日、運行最終日を迎えた半世紀以上の歴史に幕を下ろす「ブルートレイン」の最後の勇姿を目に焼き付けようと、JR函館駅には鉄道ファンら約300人が詰め掛け、手を振りながら別れを惜しんだ
北斗星は1988年、青函トンネルの開業とともに運行を開始上野?札幌間1214キロを約16時間で結んだ車体の老朽化や北海道新幹線開業などの影響で引退が決まり、今年3月のダイヤ改正以降は臨時扱いとなり、週3日ほど運行していた
上野行きの最終列車として、札幌を22日夕に出発した北斗星は午後9時6分、函館駅に到着客車11両をけん引してきたディーゼル機関車の切り離し作業などを行った汽笛を鳴らして出発する際には、ファンから「ありがとう!」との声が上がっていた
昨年12月に北斗星に乗車したという愛知県常滑市の会社員、大谷和樹さん(21)は下り最終列車を札幌で見届け、普通列車を乗り継いで函館入り「最後のブルートレインの姿は感慨深い27年間お疲れさまと声をかけたい」と話した(稲船優香)