函館市西旭岡町1の住宅で主婦の岸田友子さん(当時68)が何者かに殺害された事件の発生から、10月31日で5年を迎えた。函館中央署は同日、シエスタハコダテ前(本町)で市民らにチラシを配り、情報提供を呼び掛けた。
2016年10月31日午後3時半ごろ、2階建て住宅の1階裏口で首から血を流してうつぶせに倒れている岸田さんが発見された。同署は事件発生以来、延べ5万3470人の捜査員を動員し、現在も23人体制で捜査を継続中。今年1月から10月31日までに3件の情報が寄せられたが、犯人の特定につながる有力な手掛かりは依然見つかっていない。
この日は捜査本部の捜査員15人がシエスタハコダテと丸井今井函館店の店舗前で、「うわさ話や又聞きなど、どんな情報でも結構です」と書かれたチラシとポケットティッシュ計250セットを市民らに手渡し、情報提供を求めた。同署刑事第一課の山口智子課長は「事件発生から5年が経つが、諦めることなく犯人検挙まで捜査を続けたい」と話している。
情報提供は同署捜査本部(0138・54・0110)へ。(長内宏人)