独立行政法人・海技教育機構の練習帆船「海王丸」(2556トン)が26日、函館港中央埠頭(ふとう)に着岸した。
同船は全長110メートル、全幅13・8メートルで日本最大級の帆船。白い帆を張った姿が優雅で美しく「海の貴婦人」と称されている。
各地の船員教育機関の学生110人が乗船。道南出身の実習生2人も乗っている。この日は室蘭港から函館に入港した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、実習生は函館で自由行動できない。
旗を振りながら入港を見守っていた、函館水産高卒業生、鳴海真凛さん(清水海上技術短大2年=19)の母親、満美子さん(44)は「実習中の娘に会うことはできないが、夢の実現に向けて頑張って」と話していた。30日に函館を出港し、次の停泊地、伏木富山港に向かう。(小川俊之)