遺愛女子高校英語科の生徒有志が、5月6日に函館への寄港を予定するクルーズ船「にっぽん丸」を歓迎しようと、乗客や乗組員向けにイラストやメッセージを寄せ書きしたカードを製作した。
同校では英語科の生徒たちがクルーズ船の乗客に向けた通訳ボランティアや、学校内での歓迎イベント開催などに取り組んでいたが、新型コロナウイルス感染拡大でこれら取り組みが実施できなくなった。最近になってクルーズ船が徐々に来港するようになり、コロナ禍でも出来ることをしようと、生徒によるビデオメッセージや吹奏楽局による演奏動画を贈っている。
今回のにっぽん丸寄港に合わせ、函館への寄港を歓迎するメッセージ入りイラストカードを手渡すことを企画した。カードはポスターと同じA2サイズ。
イラスト部副部長で、英語科2年の雨塚瑚々乃さん(16)が代表し、メッセージカードに添えるにっぽん丸の外観を描いた。カードにはにっぽん丸のイラストを囲むように、「夜景を楽しんで」「海鮮丼を味わってほしい」など、英語科の1~3年の生徒約60人による手書きのメッセージが添えられている。
雨塚さんは「客船ボランティアに取り組みたかったので、参加できて楽しかった。みんなの思いが込められたメッセージやイラストなので、喜んでもらえたらうれしい」と話す。
完成したメッセージ入りイラストは、寄港時に開かれる記念式典で寄贈する予定。(野口賢清)