4月に大川、桐花、五稜の3中学校が統合した函館五稜郭中学校で1日、開校式が行われた。4種類の制服に身を包んだ全校生徒585人が協力して学校づくりに臨むことを誓い、新たなスタートを切った。
風間和夫校長は、統合の経緯を説明し、全校生徒に向け「五稜郭中には多くの人の願いや期待、希望が詰まっている。皆さんは歴史の1ページを飾り、学校をつくる最初の主人公。限りない可能性を信じている」と激励。道教委の橋田恭一教育委員長、渡島教育局の辻俊行局長があいさつした。
生徒会長の対馬楓菜さん(3年)は、統合後の2カ月を振り返りながら「不安は多かったが、旧3校の財産が集まり、もっと素晴らしい財産を私たちの手で作り上げていると実感している」と述べた。
続いて、風間校長が校歌を作詞した函館出身の詩人原子修さん、作曲した函館の作曲家佐々木茂さんらに感謝状を贈呈。全校生徒で校歌を高らかに合唱した。(稲船優香)