【札幌】函館市などで教育事業を展開するシーラクンス(札幌、藤澤義博社長)は、起業家・エンジニア養成スクール「G’sACADEMY UNIT_SAPPORO」(ジーズアカデミーユニット札幌)を、10月31日にサツドラホールディングス(札幌、富山浩樹社長兼CEO)の新本社移転予定地(東区北8東4)に開設する。
同スクールは、IT関連の大学などを運営するデジタルハリウッド(東京)が2015年に設立した起業家・エンジニア養成スクール「ジーズアカデミー」が企画。異業種の人同志がオフィス環境を共有し共同運営する、起業家・エンジニア養成コミュニティの新ブランド「UNIT_」(ユニット)としての位置付けで、東京、福岡に次ぎ国内3校目となる。
札幌で起業したジーズアカデミーの卒業生が今年2月、北海道からテクノロジーを駆使する人材が出てほしいという思いから、クラウドファンティングで同アカデミーを誘致。メインスポンサーのサツドラ社のほか、多くの企業や個人から支援を得て開設に至った。
授業は半年間で週1回4時間。東京、福岡のジーズアカデミー講師がオンラインで講義を配信し、プログラミングを基礎から学ぶ。機能に差異がない端末同志が接続し、互いのデータや機能などを利用し合う、独自の教育方法、P2P(ピアツーピア)ラーニングを教え合い、技術力や営業企画力の向上も目指す。また、卒業制作の試作品とビジネスプランを提出し、審査を通過すれば、サツドラ社から1社最大500万円の投資を受けることもできる。入学金5万円、授業料29万円(いずれも税別)。選抜試験あり。
9日に札幌市内で開かれた記者会見で、サツドラの富山社長は「新しい教育に携わることになり、礎になっていきたい」とあいさつ。シーラクンスの藤澤社長は「地方にいながら世界の学びに触れられる環境にしていきたい。広く活躍する人材が北海道から出てほしい」と話していた。
19日にオンライン学校説明会を開催予定。申し込みは同スクールホームページ(http://gsacademy.jp/unit/sapporo/)へ。(鳥越裕子)