函館白百合学園中学高校(高橋眞理子校長)は、暑さ対策として来年度から現行の夏用制服に加え、生徒が任意で購入し、着用する準制服としてポロシャツを新たに導入する。シャツには冷感素材を使い、生徒が夏場でも快適に過ごせるよう環境を整える。
近年、夏場は道内でも熱中症の恐れがある気温の高い日が続いている。同校では冷房設備がないため、熱中症対策として扇風機を使いながら授業を実施。暑さから、体操着のTシャツとハーフパンツで過ごす生徒も多いが、登下校時に制服を着用することが校則で定められているため、制服で登校後、体操着に着替えてから授業を受けている。
こうした現状に加え、本州にある同学園の姉妹校では既にポロシャツを導入していることもあり、同校では昨年度から導入を検討してきた。
導入にあたっては、伝統ある制服の色を踏襲し、白、紺のほか、同系色として水色を候補とした。7月上旬から校内に見本を展示し、生徒が着丈や肌触りなどを確かめた。生徒へのアンケートの結果から、白と紺の2色に決定。ポロシャツの胸ポケットには校章の刺しゅうが施されている。
導入後、ポロシャツを着る生徒は、スカートを組み合わせて着用する。
同校の若山聡教頭は「導入で暑さ対策への効果を期待している。歴史のある学校なので、伝統も大事にしながら、時代に合わせ柔軟に対応していきたい」と話している。(飯尾遼太)