障害のある子どもたちに楽しい夏休みを過ごしてもらおうと、道教育大函館校の学生が企画する今年度の「サマースクール」(実行委主催)が10日、函館八幡小学校で始まった。12日まで函館市内・近郊の特別支援学級や特別支援学校で学ぶ小中学生、高校生10人が、学生とともにレクリエーションやゲームなどを通じて交流を深める。
子どもたちの居場所づくりを進めるとともに、教員を目指す学生が子どもたちと触れ合う機会をと、毎年この時期に開催。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、3日間で約50人が関わる同校の学生ボランティアは日替わりで参加。活動も午前のみとするなど、規模を縮小して開催した。
この日は開会式の後、児童生徒が学年別の4グループに分かれて活動。グループごとに学生が活動内容を考え、高校生のグループでは自己紹介をした後、名札マグネットづくりに挑戦。木材にやすりをかけ、自分の名前を書いて、海岸で拾われるシーグラスを飾り付ける作業を学生と協力しながら取り組んだ。今年はマスクを着用しての活動となることから、学生は「のどは乾いてない?」とこまめに声を掛けて熱中症対策に気を配っていた。
サマースクールでは11日以降、大運動会やミニゲームなどの活動を予定。実行委員長の越智美雨さん(4年)は「換気やアルコール消毒など感染防止策を徹底している。短い期間だが、学校ではない学びの場として楽しい時間を過ごしてほしい」と話していた。(飯尾遼太)