【上ノ国】上ノ国保育所の年長を中心とした3歳以上の園児約50人は5月の毎週金曜日、新型コロナウイルス感染症の治療に最前線で当たる医療従事者に向けたメッセージを、園庭に描いている。
世界の人々が早く日常生活を取り戻せるよう願いを込めて実施。これまでに、タンポポで「ありがとう」やフキ、エゾニュウなどを採取し、メッセージを作成している。
22日は、園庭に咲いたサクラの花びらを集めハートマークと「ガンバレ」の文字を描いた。同町では来年、新しい保育所が完成予定で、現在の園庭のサクラの木が見られるのも今年限りとなることから、園児たちは最後のサクラの花びらを拾い集めてメッセージを作成した。
作成後には「世界のコロナウイルスと戦っている看護師さん、お医者さん、ありがとう」と3回声をそろえた。らいおん組の石山麗ちゃん(6)はメッセージの取り組みが「面白くて、楽しかった」と話していた。
同所の大佐賀啓子副所長は、子どもたちの活動について「医療従事者や物流などで働く人など、休めない人に対する感謝が込められていたと思います」と話している。(入江智一)