新型コロナウイルスの感染拡大による国の緊急事態宣言を受けて休校中の函館市内の小学校のうち7校で21日から、学童保育所を利用せず、日中保護者や親せきが家庭にいない小学1~4年生の児童を対象とした学校開放が始まっている。2日目となった22日も児童が来校、教職員や特別支援教育支援員が見守る中、感染予防策を講じた上で持参した勉強などに取り組んだ。
休校中の児童の居場所づくりと学習の場の提供が目的で、ウイルス感染拡大による3月の休校時も実施。港、大森浜、湯川、桔梗、昭和、北美原、東山の7校を開放し、登下校は保護者が各校まで送迎する。
このうち、昭和小では同校のほか、柏野、八幡小に通う児童が利用。午前から図書室でそれぞれ持参したドリルやプリントを使って支援員のサポートのもと学習。児童はマスクを着用し、感染予防のため十分な距離を空けて座り、各自の課題に集中していた。
同校では約1時間ごとに活動内容を変え、勉強のほか運動時間には体育館を利用し、ストレッチ体操や長縄跳びなど、児童同士の体の接触が少ない活動を実施している。支援員の前田博恭さん(65)は「保護者が安心できるよう感染予防を徹底している。児童にとっても充実した時間となるようサポートしていきたい」と話していた。
7校の開放は5月1日までの平日に行う予定。(飯尾遼太)