道立函館高等技術専門学院(鈴木一弘学院長)システム制御技術科2年の斉藤敬之さん(25)と田原瑞基さん(20)が、ホワイトボードに時刻を正確に書き出す「プロットクロック」を製作した。ネットワークにつなげることで常に正確な時刻を書き出すことができ、座標図面の応用で数字以外の文字も描くことができることから、さらなる発展が期待されている。
28日に同学院で開かれた同科の「修了製作発表」で披露した。時刻としてホワイトボードに書き出す数字を、まるで手で書いたかのような描画に見せるのが特徴。時刻に合わせてアームに取り付けたサインペンが、モーターの力でホワイトボードに数字を書き写す。また次の数字を書き出す前には、自動でホワイトボード上に書かれた数字を消す機能も備えている。
カウントダウン機能と、現在の正確な時刻を書き出す「リアルタイムクロックモード」の2種類を用意。インターネット回線に接続することで正確な時間を監視できる。2人は「予定していた機能をすべて実装できた。目標通りの作品が完成した」と胸を張る。
今後追加したい機能として数字以外の文字や、Wi―Fi、スマートフォンとの連動機能を持たせたいという。2人はすでに別々の就職先が決まっているが、「可能な限りプロットクロックの研究を続けていきたい」と話している。(野口賢清)