函館市西桔梗町のききょう幼稚園(川村瑞枝園長、園児290人)は、正課授業の一環として、ハンモックを使ったフィットネスヨガ「アンティグラビティ」を全国の幼稚園で初めて導入した。川村園長は「子どもたちの体力向上と、チャレンジ精神が育まれることを期待する」としている。
アンティグラビティは、米国ニューヨーク発祥のフィットネスで無重力を意味する。ハンモックを天井から腰のあたりに吊るし、空中に浮いたり、逆さになったりして体幹などを鍛える。
同園では、文部科学省が全国の小学5年生と中学2年生を対象に実施している体力テストで、北海道が常に全国平均を下回っていることを受け、幼児のうちから運動に親しんでもらおうと選択保育コースのプログラムとしてアンティグラビティの導入を決めた。
13日、市内松陰町のヨガスタジオ・チャクラ(山崎恵子代表)で初回が開かれ、年長の6人が参加。山崎さんら4人のインストラクターの指導を受けながら、ハンモックに寝転んだり、ブランコのように振られたりして、運動を楽しんだ。毎週金曜全25回を予定しており、さまざまなポーズやテクニックを学ぶ。
山崎さんは「柔軟性や空間認識機能の向上に最適なフィットネス。技術と一緒にあいさつやルールを守ることの大切さを伝え、心も成長できるような指導をしていきたい」と話している。(金子真人)