道教育大函館校の学生がこのほど、学生をメインターゲットにした地域の情報を発信する電子書籍「ＭＩＭＩＺ（ミミヅ）」の第２弾を発刊した。今回は「函館つまんない。」をテーマに、道南の店舗や団体、住民を取り上げ、地域の魅力を伝えている。
　地域課題の解決に向けた同大の授業科目「地域プロジェクト」の一環。畠山大准教授が指導する「道南地域くらし応援プロジェクト」として、地域協働専攻・地域政策グループの２、３年生１４人が製作した。タイトルはミミズに由来し、地をはった取材で良い土壌（地域）をつくることなどを掲げている。
　プロジェクトリーダーの船越美咲さん（２１、３年）は今回のテーマについて「函館を楽しいと言う学生とつまらないと言う学生がいて、そのギャップを調べたいと思った」と語り、それぞれのメンバーが気になる店や人物などを取材して全８１ページにまとめている。
　「函館と、アイドル。」の記事では、函館を拠点に活動するアイドル・おかゆさんのインタビューを掲載し、アイドルになったきっかけや地域に対する思いを紹介。また、「銭湯と函館」の記事では、経営難や後継者不足で減少を続けている銭湯について、地域コミュニケーションの拠点や災害時の役割などを紹介し、「銭湯をなくさないためにも銭湯に通い、地域の人々と共に活性化を促すことが私たちにできることではないだろうか」と呼び掛けている。
　ＭＩＭＩＺは、同大（八幡町）、市地域交流まちづくりセンター（末広町）、市青年センター（千代台町）、函館コミュニティプラザ（Ｇスクエア、シエスタハコダテ内）などで配布しているフライヤーのＱＲコード、または（ｈｔｔｐ：／／ｈｄａｉ．ｉｎｆｏ／ｍｉｍｉｚ／）から見ることができる。（金子真人）