遺愛学院(福島基輝校長)は24日、現在改修工事中の同学院本館を特別公開した。23日から実施した旧宣教師館(ホワイトハウス)の一般公開に合わせており、同校の卒業生ら市民約140人が改修前の校舎の姿を目に焼き付けた。
同学院本館はホワイトハウスを設計したアメリカの建築家ガーディナーの設計で1908年に建てられ、2004年に国の重要文化財の指定を受けた。木造2階建ての校舎は、建物を東西に貫く中央廊下や会議室(旧講堂)へとつながる円形階段などのつくりが現在も残っている。18年12月まで校舎として使用し、老朽化と耐震補強の観点から、24年度内の完成を目指し、大規模に改修工事中。
すでに1階部分の床を剥がした状態で、来場者らは思い出を語り合いながら、カメラを手に内部を見学した。同校卒業生の市内80代女性は「毎朝講堂で礼拝した学生時代を思い出す。とても懐かしい」としみじみ。同校中学3年の本間遥名さん(15)は「少し前まで使っていたので、床が剥がされていて寂しい。完成は卒業後だが、クラスメイトと見に来たい」と話していた。(飯尾遼太)