遺愛学院(福島基輝校長)で23日、同学院内にあ
る「旧宣教師館(ホワイトハウス)」の一般公開が始まった。市民ら約80人が来場。同校生徒が案内し、歴史を感じさせる館に思いを馳せながら施設内を見学した。24日まで。
「ホワイトハウス」は、1908年にアメリカの建築家ガーディナーが設計した木造2階建ての西洋風建築。同学院の創設当時の宣教師が生活していた。2001年に国の重要文化財に指定され、現在もタイプライターや机、ソファーなど当時の生活を思わせる家具などが残っており、毎年この時期に一般公開している。
この日は、施設内で同校音楽部による合唱コンサートも開かれ、生徒が日ごろ礼拝で歌う讃美歌を披露し、美しい歌声を響かせた。市内から来場した中谷裕持さん(76)は「内部は重厚で雰囲気がいい。合唱もとても良く、心洗われるようだった」と話していた。
24日の一般公開は午前10時~午後2時で、午後1時15分からは音楽部によるコンサートを開く。また、正午~午後2時には現在改修工事中の同学院本館を特別公開する。いずれも入場無料。見学の際は正門近くの守衛に申し出る。(飯尾遼太)