函館商業高校(大庭隆校長)を今月卒業した会計ビジネス科7期生の竹野朋香さん(18)、南谷朱音さん(同)、上井愛結(まあな)さん(同)の3人がこのほど、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が実施する国家資格、3級FP技能士検定の試験に合格した。竹野さんと南谷さんは「合格できてうれしい。今後の仕事や生活でも生かしていきたい」と喜んでいる。
同科からは今年度、3人のみが受験した。1月27日に函館大学で試験が行われ、今月7日に吉報が届いた。試験には、所得税の仕組みやリスクマネジメントなどを解く学科試験と実技試験(資産設計提案業務)がある。南谷さんは「学科試験では、授業で触れる機会がない不動産や相続・事業継承の問題に苦戦した」と試験を振り返る。
上井さんはすでに、札幌市の建設会社で事務員として働いている。竹野さんは昨年11月に市内の会計事務所に内定をもらい、「自分の将来のために受験してみよう」と、自動車学校の通学と平行して勉強。春から市内の損害保険会社代理店で勤務する南谷さんも「会社からも受験を勧められ、とっておいて損はないと思ったので受けた」と話す。
放課後も校内の実践室に3人で集まり、試験日の直前まで勉強する日々が続いた。「普段の授業では先生がわかりやすく解説してくれていたので大変だった。互いにわからないところは何度も確認し合った」と竹野さん。
大庭校長は「自分たちで受験を決め、友人同士で力を合わせて勝ち取った価値のある合格。本当におめでとう」と、3人を祝福した。(柳元貴成)