函館市内の4年制大学のトップを切って、函館大の卒業式・学位授与式が16日、函館国際ホテルで開かれた。また、ロシア極東大函館校でも卒業証書授与式が行われ、社会に羽ばたく若者の前途を祝った。
〇…函館大(野又淳司学長)は第51回卒業式・学位授与式で、卒業生68人が社会人としての自覚を胸に、慣れ親しんだ学びやを巣立った。
国歌斉唱、校歌斉唱後、野又学長は卒業生一人一人に学位記を授与し「あらゆる分野で用いることができる商学の知識、社会科学の精神を活用し、社会に有意義な人材として飛躍することを期待する」と励ました。学園賞、市長賞、体育賞、文化賞の各表彰も行った。
式後は祝賀会を開き、卒業生は教職員や家族らの祝福を受けながら、大学生活に思いを巡らせつつ、新しいステージでの活躍を誓い合った。
〇…ロシア極東大函館校(イリイン・セルゲイ校長)では、4年制のロシア地域学科で1人(22期生)と、2年制のロシア語科で4人(24期生)の計5人が晴れの日を迎えた。
就職活動などが重なり、卒業生はロシア地域学科の齋藤航さん(22)とロシア語科で香港からの留学生、萬珈源(マン・カゲン)さん(26)の2人だけが出席。両国の国歌斉唱後にイリイン校長が2人に卒業証書を手渡した。
イリイン校長は「齋藤君は4年間休まず努力した。萬さんはロシア語が上手になった。人生は長い。これからも頑張って」とエール。
在校生も送辞を述べた。卒業生の2人は日本語とロシア語を駆使し「ロシアのあらゆることに興味が持てた」と充実の日々を振り返った。(小杉貴洋、金子真人)