函館水産高校(亀山喜明校長)の2年生32人を乗せた道の実習船「若竹丸」(692トン)が25日、長期乗船実習のため函館港海岸町船だまりを出航した。同校生徒や保護者らも集まり、47日間の長旅の無事を祈りながら見送った。
乗船したのは、海洋技術科海技コースの13人と機関工学科期間コースの19人。今年度はハワイ沖でのマグロはえ縄実習で漁獲したマグロを初めて函館に水揚げし、地元スーパーでの販売までを担う。各種実習や国際理解教育も実施し、3月9日に帰港する。
出発式で亀山校長は「乗船規則を守り、事故なく楽しい思い出に残る実習にしてほしい」とあいさつ。実習生を代表して海洋技術科海技コースの上原光矢さん(17)が「辛く苦しい時もあると思うが、仲間と協力して帰港までに一回り成長したい」と意気込みを語った。
見送りに来た実習生の親類の女性(34)は「とにかく無事に帰ってきてほしい。充実した実習を送ってくれれば」と話した。(小杉貴洋)