道教育大附属図書館函館館主催の「本とことばのワークショップ」受講生が制作した観光ポスター展が五稜郭タワーアトリウムで開かれている。フリーライターの藤島斉さん(48)が講師を務め、テーマは「冬の湯の川観光ポスター」で、工夫を凝らした10枚を展示している。
本年度の同講座は昨年10、11月に計4回開催し、学生ら11人が受講した。写真にキャッチコピーや文章を添えて完成させるポスターで、一昨年は函館全般のポスターを制作した。指導する藤島さんは「今後も函館の各地域をテーマにして続けたい」と話す。
湯川地区をテーマに完成したポスターのモチーフは旧戸井線の橋脚、温泉、大森浜側に見える漁り火の写真などを使用。熱帯植物園のサルが「熱っ」と叫ぶユニークな作品もある。
道教育大函館校1年の若林里奈さん(19)は湯川(とうせん)寺(湯川町3)内にあるカフェの写真を撮影し、「お寺にカフェ?」というコピーをつけた。若林さんは「カフェの中に和の要素が織り込まれ、お寺の中にあるというギャップも面白い。写真の色味を加工して暖かみを出して、冬の寒さや温度感が伝わるように文章を書きました」と話していた。
タワーでの展示は11日まで。3月中は市地域交流まちづくりセンターのディスプレー部分、道南いさりび鉄道の「ながまれ号」車内の中吊りにも掲示する。(今井正一)