道教委は29日、2018年度公立高校入試の当初出願状況(25日現在)を発表した。道南の全日制普通科で最も倍率が高かったのは上磯の1・5倍で、市立函館、函館稜北が1・4倍と続いた。全日制職業科は函館工業情報技術科が1・9倍の高倍率となり、函館水産が4科すべてで前年を上回った=別表。
募集定員に対する出願者数は、渡島の全日制は2080人に対し2359人で、平均倍率は前年と同じく1・1倍。定時制は120人に対し62人、桧山(全日制)は320人に対し234人だった。
当初出願状況では、全日制職業科の高倍率が目立った。卒業後の就職に有利な点のほか、本年度から各校で地域のイベント参加や独自の体験会を開いて学校の魅力を積極的にアピールしてきた結果が出願者増につながったとみられる。
情報技術科のみならず、電子機械科でも1・7倍などとなった函館工業は「どの科で何を学べるかを生徒が中心となって紹介してきた。学内の活動もホームページなどで周知してきた結果に親近感を持ってもらったのでは」と分析する。機関工学科が前年0・9倍から1・7倍と跳ね上がった函館水産も「学校について知ってもらう機会を増やしてきた。これからも充実させていきたい」と話した。
出願変更は30日から2月5日まで。出願変更後の状況は同15日、再出願の最終状況は3月1日に発表。推薦の面接などは2月14日、一般の学力検査は3月6日、合格発表は同16日に行われる。(小杉貴洋)