今年3月で閉校する函館光成中学校(佐竹聡校長、全校生徒74人)で25日、最後の卒業生となる3年生12人の高校合格を祈願する餅つきが行われた。餅をつく前にマイクに向かって受験生全員が「絶対合格」などと決意を語り、紅白の餅をついて士気を高めた。
今回で18回目を数える恒例行事で、同校同窓会(小川勤会長)の有志メンバーが中心となって実施してきた。餅つきのほかに絵馬も用意され、受験生の願いが書き込まれた後の2月11日に近隣の神社に奉納されるという。
受験生12人は赤と青の法被に身を包み、用意された13キロのもち米を同窓会のメンバーと一緒についた。用意されたマイクに向かって、12人は「全員で志望校に絶対合格」「受験に全力投球」など思いの丈を語り、紅白の餅づくりに気合いを入れていた。
同校は今春から巴中として新たに生まれ変わる。3年の小笠原歩斗君(15)は「みんな違う高校に進むので全員がやる気になって合格を目指したい」と笑顔。小川会長は「最後になるのは寂しいが、受験生は一生懸命頑張ってほしい」と話していた。(小杉貴洋)