遺愛女子高校(福島基輝校長)は18日、介護職員初任者研修の資格認証式を同校で開いた。函館大谷短期大学(福島憲成学長)での講義を1年間受講した3年生8人に、藤野明信副学長から修了証が手渡された。
同校と同短大の高大連携事業の取り組み。資格取得希望者が受講できる普通科一般コースの2年時の選択科目で、生徒たちは毎週火曜日の午後、同短大で学生や社会人と一緒に計130時間の講義を受講。市内の高齢者施設での実習も含め、介護に必要な知識や技能を習得した。
認証式で藤野副学長は「これからも積極的に勉強する姿勢を忘れないで下さい」と生徒たちを激励。同校の井上記一教頭も「高校生が短大の授業を受けることは得がたい体験をした。将来に生かしてほしい」と述べた。生徒を代表し、田辺桃香さん(17)が「資格を取ることができたのは先生方のおかげ。多くのことを日常生活に生かしたい」と感謝の言葉を述べた。
1年間を振り返り、出村日菜さん(17)は「1度も休むこともできず大変だったが、学んだことを必要な場面で役立てたい」と話し、伊勢彩乃さん(17)は「シーツを敷いたり、利用者さんの身の回りのお手伝いを一つ一つ覚えることが大変でした」と話した。冨田麻緒さん(17)「おじいさん、おばあさんの介護だけではなく、障害者のケアにも役に立つと分かりました」と話していた。(今井正一)