函館市内の大学のトップを切って、函館大(野又淳司学長)の卒業式・学位記授与式が16日、花びしホテルで開かれた。98人が学位記を受け取り、希望を胸に社会へ巣立った。
野又校長は産業革命の歴史を振り返り「商学を修めた者として、これから来るであろう技術革新や社会変革に対し、学んだことを自信とし、真正面から向かっていってほしい」と激励。学園賞や文化賞、体育賞などの表彰も行った。
市長賞を受けた菅又めぐみさん(22)=七飯町出身=は「3、4年では商業にちなんだ英語の勉強が楽しかった。友達や先生と過ごした毎日が思い出」と笑顔。卒業後は新千歳空港でグランドスタッフになるといい、「授業やアルバイトで学んだことを生かしたい」と話していた。
同大の卒業生は本年度を含み、9833人となった。市内の他の大学の卒業式は、道教育大函館校が19日、公立はこだて未来大が23日、北大水産学部は24日に行う予定。(稲船優香)