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五稜郭支援学校、初の文科大臣表彰

 文部科学省がキャリア教育の充実発展に尽力した団体をたたえる本年度の文部科学大臣表彰に、函館五稜郭支援学校(赤松拓校長)が初めて選ばれた。学校と地域の両輪で生徒の「生きる力」を伸ばす教育が評価され、同校は「学校だけでなく、地域や就労先、卒業生など、みんなの力でつかんだ表彰」と喜んでいる。
 同校は2011年度、前身の五稜郭養護学校に軽度の知的障害を持つ生徒を受け入れる高等部を併設してスタート。専門教科「流通・サービス」を中心に、清掃技術などを身に付ける。1年次は窓拭きやモップがけなど清掃の基礎を学ぶ傍ら、町会の花壇整備で地域とのつながりを実感する。
 2~3年次は、週3回の企業内実習を交えた「五稜郭型デュアルシステム」により、五稜郭タワーや高齢者施設、町会館などで清掃に汗を流す。高等部主事の札内亮司教諭は「企業内実習は他校でも行っているが、週3回は全国的にみても多い。日常に根付いている」と説明する。
 生徒の自立を見据え、「分からない時に助けを求めるコミュニケーション能力が必要」と西牧孝徳教頭。実習中には、市民や観光客に話し掛けられることも多く、交流を通して社会性を育んでいる。
 成果は卒業後の進路に表れている。1、2期生計26人のうち、一般企業に就職した生徒は22人(84・6%)。道教委が掲げる目標35%を2年連続で大きく上回っている。赤松校長は「実習も就労も、受け入れ先の人情に助けられている。函館だからこそ残せる数字」とする。
 道内の表彰団体は倶知安高校と同校の2校のみ。また、同校は時事通信社教育奨励賞「努力賞」も受賞。赤松校長は「キャリア教育は『職業教育』ではなく、生きるための力を培うもの。障害を持つ生徒が函館で生きていけるような教育を今後も実践していく」と意気込んでいる。(稲船優香)










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