牛乳、乳製品を使った創作料理の腕前を競う「牛乳・乳製品利用料理コンクール」(道牛乳普及協会など主催)で、函館大妻高校1年の松原楓さん(16)の「ヨーバーグ」が最高賞の北海道知事賞に輝いた。豆腐ハンバーグにヨーグルトを交ぜた斬新なアイデアが評価され、松原さんは「まさか知事賞をいただけるとは」と喜んでいる。
同コンクールは、高校生以上が牛乳と乳製品の普及につながるレシピを提出。154点のうち、書類審査を通過した10点が21日に札幌市で開かれた実演審査会に進んだ。
ヨーバーグは、プレーンヨーグルトを加えた豆腐ハンバーグに、梅とヨーグルトのソースを添えた一品。「酸味が入り、さっぱりとした味になる」と考案した。
審査会では制限時間内に調理と盛り付けを行う。学校ではガスコンロで試作していたが、本番は火力が劣るIHコンロで調理しなければならず、焦りもあったという。それでも「思い描いていた料理に仕上げられた」と振り返る。
松原さんが所属する食物健康科の北出雅人教諭は「調理経験の少ない1年生の知事賞は快挙。『作って終わり』ではなく、料理の良さを伝える力を磨く機会になった」と話す。
入賞作品は今後、同協会のホームページなどで紹介される。松原さんは「レシピを見て、家族みんなで作ってほしい」と呼び掛け、「次は違うコンクールに出場して賞を取りたい」と意欲を示している。
道南からは松原さん含め5人が参加。同校の横内万祐子さん(1年)と函館中部高の村田雪乃さん(3年)が優秀賞、函館中部高の谷杉優瞳さん(同)と函館水産高の佐々木望さん(同)が優良賞だった。(稲船優香)