道教委は4日、2025~27年度の公立高校の配置計画案を公表した。渡島管内では南茅部高を27年度に募集停止し、29年3月末に閉校する方針を明らかにした。
地域連携特例校となっている南茅部高は、5月1日時点での1年在籍者が2年連続して10人を割り込んだため、再編対象となった。南茅部中からの地元進学者を増やそうと、函館中部高を協力校に遠隔授業や習熟度別授業、「縄文」や「コンブ」などの地域資源をテーマにした学習など、独自の取り組みに力を注いできたが、今年度の入学者数は4人にとどまった。
渡島管内ではこのほか、25年度から森高で地域連携校を導入し、函館工業高校が協力校となる。また、26年度に1学級減の方針が示されている函館水産高について、水産食品科と品質管理流通科を統合し、食品創造科に転換する。
また、道教委は同日、25年度の公立特別支援学校の配置計画案を発表した。渡島管内では、函館高等支援学校の生産技術科を1学級から2学級に増やし、定員が8人増となる。
計画案は、地域別検討協議会を経て、9月に正式決定する。(神部 造)
◇南茅部高校
1949年に森高臼尻分校、51年に同高尾札部分校が発足。森高からの独立、合併、道立移管、定時制課程閉科などを経て、今年で創立75年を迎えた。三浦信一校長。生徒21人。