【松前】松前公園で開催中の「松前さくらまつり」は4日、高さ2メートルの神輿が勇壮に練り歩く「神輿渡御」が行われた。春らんまんの桜並木の中をゆっくりと進む神輿の雄姿に、来場客が手拍子で声援を送った。
この日の松前は前日の風雨から一転して穏やかな日和に包まれ、濃いピンクの「南殿」や、純白で大輪の花を咲かす「雨宿」などのサクラが満開となった。
神輿は松前神社から出発し、途中数カ所で休憩をとりながら松前藩屋敷までの間を往復。約2時間かけて一周した。途中、町内の園児がきらびやかな稚児姿で園内を歩く「花まつり稚児行列」とすれ違うシーンもあり、多くの来場者がカメラを向けていた。
担ぎ手は函館、札幌、小樽など道内各地から23団体、84人が参加。主催の「松前神輿会松龍」の赤松茂会長は「前日の風雨で花が散らないか心配したが、担ぎ手の皆さんに、きれいなサクラをお見せできてよかった」と話していた。
まつりは13日まで。5日は午前10時から午後3時半まで松前藩屋敷への子どもの入場が無料になり、さまざまなアトラクションを楽しめる「わくわく藩屋敷」が開かれる。(神部 造)