NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(中村由紀夫理事長)は9日、今夏に開催する第33回公演に向けた総決起集会を函館千代田小学校体育館で開いた。出演者や裏方スタッフなど約40人が集まり、本番に向け気を引き締めた。
新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となる今年の公演は、本公演が五稜郭公園一の橋広場で7月11日から8月8日までの日曜日に開催。このほか、8月15日には市芸術ホールで特別公演を予定する。観劇料を無料とし、本公演は午後3時からの日中開催とした。
中村理事長は「公演まであと2カ月となったが、新型コロナはいまだ収束が見えない。感染対策を万全に整えつつ、健康管理にも十分に気を付けてほしい」と呼び掛けた。続けて出演者を代表し、殺陣チームリーダーの北越勝也さんが「照明なしの演技では、目線や表情の作り方など、より迫真の演技が求められる」とし、公演成功に向け決意表明した。
その後はチームごとに一人一人自己紹介を行い、テーマ曲「星のまちhakodate」の曲を流して気持ちを一つにした。またダンスチームの成果披露やフラッグを使った演出の練習などにも取り組んだ。コロポックルの海役で出演する道教育大附属函館小3年の高田真太郎君(8)は「練習は難しいが、公演で観客を楽しませられるよう頑張りたい」と話していた。(野口賢清)