特別史跡五稜郭跡内にある箱館奉行所(丸山千明館長)で17日、国の重要無形民俗文化財の松前神楽が上演された。観光客ら148人が来場し、伝統芸能の魅力を堪能した。
同館の指定管理者、名美興業が日本の和の文化や伝統を楽しんでほしいと、2017年から毎年開催している。
松前神楽は道南を中心に約550年前から行われている民俗芸能。この日は、松前神楽連合保存会が全33座ある演目のうち、神に鎮魂の祈りをささげる「利生舞(りしょうまい)」と「獅子舞」の2座を披露した。
このうち、獅子舞では来場者一人一人の頭を獅子がかみ、新型コロナウイルスの収束などを祈願した。札幌市清田区から旅行で訪れていた小幡友子さん(55)は「初めて見たが、迫力がありとても感動しました」と話していた。(木村京子)