• 函館新聞デジタル
    ご購読申込はこちら
  • 動画ニュース
    「ロイヤル・プリンセス」函館に初入港
  • 2024年春
    人事・本社来訪
  • 参加者募集
    写真の日プロジェクト
  • 求人情報
    総務経理スタッフ、記者

函館と啄木、思いめぐらす 来函110年記念講演会

 石川啄木来函110年記念講演会「啄木と函館」(函館市文化・スポーツ振興財団主催)が26日、函館市公民館で開かれた。啄木ソムリエの山本玲子さん、啄木のひ孫の石川真一さん、日本近代文学会会員の桜井健治さんを迎え、函館で過ごした132日間に思いをめぐらせた。
 元・石川啄木記念館学芸員の山本さんは「啄木を待っていた函館~矢ぐるまの花の咲く頃~」と題して講演。啄木は1907年(明治40)年5月5日から同9月13日までを函館で過ごした後、札幌、小樽、釧路と漂泊する。函館の文芸同人「苜蓿社(啄ぼくしゅくしゃ)」の仲間たちが啄木を受け入れ、強く結ばれ、現在も函館との関係が続いている理由をひもといた。山本さんは「わたしたちは鏡のように啄木に自分の心を映している。110年前、宮崎(郁雨)さんをはじめ、啄木を迎え入れた人たちのDNAが伝わっているのだと思っている」と述べた。
 続いて、石川さん、桜井さんを交えた鼎談(啄ていだん)では、ちょうど110年前の8月25、26の両日に起きた函館大火(明治40年)に言及。啄木が函館を離れざるを得なくなった大惨事で、日記に「大火は函館にとりて根本的の革命なりき」などと書いた描写を桜井さんは「群を抜いている」と評価。山本さんは「大火がなければ啄木はまだまだ函館にいたと思う。家族が集まって幸せだったのだから」と話した。
 一方、石川さんは「(曾祖父は)皆さんと同じように歴史上の人物でしかない」と前置きし、「好奇心旺盛な人だったので、大火がなくてもいずれは新天地を求めていったのでは」と述べた。また、桜井さんは「啄木は最後まで貧困から抜けきれず、結核という病気からも救われなかったが、困難ななかでも挫折せず、明治という時代に限られた命を完全燃焼した」などと述べた。(今井正一)










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. ロイヤル・プリンセス函館初入港 乗客3340人観光へ
      2. 北海道コカ・コーラ「シュウェップス メロンソーダ」全道で発売
      3. 北斗で乗用車の単独死亡事故
      4. 満席の観客を魅了 道南小中校の23吹奏楽団が熱演
      5. 湯の浜ホテルが客室をリニューアル
      6. 函中部、白百合が優勝 テニス・高体連春季支部大会
      7. スタートライン2024②/「えびす屋」車夫 林諒芽(りょうが)さん(22)「記憶に残るガイドを」
      8. 安易な手術に待った 肛門皮垂
      9. 五稜郭で「花筏」サクラの花びら水面に
      10. 函館市の40代男性、投資詐欺で130万円被害

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      5月 2日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト