函館視覚障害者福祉協議会の理事長、島信一朗さん(51)がこのほど、自身3冊目の著書「インクルージョン完全版―SDGs☆希望の光―」を出版した。
インクルージョンは一人一人の違いを尊重し、誰もが分け隔てなく社会の一員として共生する思想。島さんはインクルージョンの実践活動をライフワークとしており、2019年、20年と同タイトルの書籍を執筆した。今作も前2作同様、大手通販サイト「Amazon(アマゾン)」のプリントオンデマンド(POD)を通じて、個人出版した。
完全版は「これまでの集大成」として、前2作の内容をさらに補完しながら、13章構成でインクルージョンの本質や実践する意義など持論を展開。国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)、東京五輪・パラリンピックとの関係性に加えて、新型コロナウイルス禍の警鐘にも触れている。
島さんは「インクルージョンは人間の本来あるべき姿で、最終目標は平和。本書を通じてインクルージョンの世界観や温かさを感じ取ってほしい」と話している。
A5判、180ページ。2000円。電子書籍でも出版されている。注文はアマゾンの公式サイト(https://www.amazon.co.jp/)から。(鈴木 潤)