「世界自閉症啓発デー」の2日、函館地域実行委(嘉堂聖也委員長)は五稜郭タワーをシンボルカラーの青色にライトアップした。鮮やかな青色がタワーを包み、市民に自閉症を抱える人への理解や必要な支援についてメッセージを発信した。
自閉症啓発デーは国連が定めたもので、世界各地で運動が展開された。実行委ではこの日に向け、2月から約50のイベントを繰り広げてきた。
市芸術ホールで点灯式が行われ、嘉堂委員長は「多くのイベントを通じて自閉症に関心を持ってもらうことができた。次は寄り添うなど行動に移してほしい」と呼び掛けた。
また、自閉スペクトラム症を抱える男性が登壇。「自閉症は見えづらく、人によって実情は違う。周囲の理解が必要で、目の前の一人の人間として関わってほしい」と訴えた。会場のカウントダウンに合わせてタワーが青色に染まった。(松宮一郎)