現在の医薬品の供給問題を考える
2020年から始まった医薬品不足だが、現在も続いている。原因はさまざまだが、我々、調剤提供する現場の薬剤師や流通業者が疲弊しているのが現状である。最近は徐々に改善しているように感じるが、急な発売中止などもあり、まだまだ入手困難な薬は多い。
受け付けした際「現在入手が困難で・・・」、また、お渡しする際「すみませんが今回も前回と異なるメーカーでの提供しかできません」と毎日謝り続けている。現場では、メーカーなどが変わっても薬を提供するために努力を続けながら、不足が解消することを祈りながら働いている。函館薬剤師会の保険薬局では不足した医薬品については、お互いに小分けでやり取りし、薬局利用者へのご迷惑を最小限にするように相互協力している。
最近SNSなどで、ジェネリック医薬品についての投稿を見る機会が多い。ほとんどが否定派なのだが、私自身は一部を除き肯定派である。否定派からは「主成分が同じでも、添加剤が異なるので副作用が心配」との意見が最も多い。日本で認められている添加剤の規定は厳しく、種類も限られている。また、ジェネリック発売は10年程度経過しているので、技術的な進化もしていると考えられる。先発薬でも途中で添加剤変更はある。もちろん薬剤師が不安な薬も存在する。
最近は先発医薬品の方が安価な薬もある。今後、医療費高騰で保険料や医療・調剤の患者負担増加になる可能性が高いが、基本的には薬を使用する人が、先発薬なのか、ジェネリック薬品なのかを選択するのが適切と考えている。そのためにも、早期の医薬品供給改善が必要。多くの先発医薬品は、選択すると差額の25%が自己負担になるが、この25%は今後変更される可能性がありうる。私自身の意見だが、差額は100%自己負担にし、保険料の増加や負担割合の増加を最小限にしてほしいと思っている。
メーカー変更やジェネリックの可否・選択は、処方箋受付時、気軽に薬剤師に相談してほしい。そのためにも信頼できる薬剤師のいる「かかりつけ薬局」を持ってもらいたい。
(ハコラク 2026年2月号掲載)



