函館五稜郭病院(五稜郭町38、中田智明院長)は10月15日から、休診していた小児科の外来・入院診療を約2年半ぶりに再開する。10月以降に分娩予定の妊産婦が対象の里帰り分娩は今月から受け付けを開始。ベッド数は4床を確保し、産婦人科と連携した新生児診療の体制が整う。
同院は、新生児集中治療室(NICU)を備える中央病院の人員集約化を図ることなどから、2017年3月いっぱいで小児科を休診。その後約2年間、北大の医師派遣ルートとは別の独自のルートで、全国を視野に入れた医師確保に力を入れてきた。
医師は、休診時の2人体制から3人体制に増やし、30~50代の日本小児科学会専門医が診療にあたる。同院は「安定的な小児科医療を供給し、地域に安心感を与え活気のある診療科にしていきたい」としている。
外来は以前と同じ新棟2階。診療受付時間は月~土曜の午前8時半~同11時半。今年度のインフルエンザワクチン接種は実施せず、来年度からを予定している。(木村京子)