函館市内で医療・介護・福祉事業を展開する鴻寿会グループ(深瀬晃一理事長)は24、25の両日、コミュニティハウスまつかわ(松川町30)で映画「ケアニン~あなたでよかった~」(鈴木浩介監督、2017年)を自主上映する。介護施設などの職員のほか、介護の仕事に興味を持つ人など多くの人に鑑賞してもらい、介護職のネガティブな印象を変えイメージアップを図る。
上映は、職員有志6人が「私たちの仕事の素晴らしさを知ってほしい」「介護職に就きたいと思ってもらいたい」などの思いで自主上映チームを立ち上げ、職員を対象にアンケートを実施したところ、同映画の鑑賞を望む職員が多かったことで実現に至った。上映を通じて認知症ケアの理解ややりがいの形成、仕事に誇りを持つことなどのほか、深刻化する人材確保につなげるのが狙いだ。
「ケアニン-」は、神奈川県に実在する介護福祉施設など実際の現場からシナリオを積み上げた。働くことの意味や人間と向き合うこと、地域とのつながりを描く心温まるストーリー。
上映チーム代表で社会福祉士の大島達也さん(47)は「どの世代の人が見ても感動すると思う。いろいろなことを考えさせられる映画で、ぜひ来場を」、介護福祉士の野澤陽子さん(51)は「(介護職は)働いてみないと分からないことがあるが、とても勉強になる映画。他人の世話をするのが好きな人や、介護をしている家族などに見てほしい」と呼び掛けている。
両日とも6回上映。時間は①午前7時~同8時45分②同9時半~同11時15分③午後1時~同2時45分④同3時半~同5時15分⑤同6時~7時45分⑥同8時半~同10時15分。定員は各回30人(計360人)。鑑賞代600円。駐車場あり。鴻寿会グループまたは深瀬医院で検索し、ケアニン予約サイトから申し込む。問い合わせはメール(mitaicarenin@gmail.com)へ。(木村京子)