函館市医師会(本間哲会長)は25日、旧五稜中学校跡地(田家町75)に新築移転する健診検査センターの地鎮祭を現地で行った。2月1日から本格的な工事に着手し、11月30日に完成予定で、来年1月の使用開始を目指す。
現施設(湯川町3)は1976年の完成から40年以上経過しており、雨漏りや電源設備、給排水などの老朽化が著しく、新しい検査・健診機器の導入に対応できない状況に加え、健診部門では狭小のためプライバシーの確保ができないなどの問題が生じていた。
新施設は鉄筋造3階建てで、延べ床面積は約3700平方メートル。1階は検査センター、2階は受診者のバリアフリー化を考慮し、現施設の約3倍のスペースを確保する。3階は同会事務局を備える。併設の理学・作業療法士を養成する専門学校は10月に着工する予定。
関係者ら約30人が臨んだ神事では、祝詞奏上やくわ入れなどを行い、工事の安全を祈願した。式典後、本間会長は「大きな計画の第一部が始まろうとしている。考え深く身の引き締まる思い。けがや事故のないよう留意して、立派な建物を完成させてほしい」と期待を込めた。(木村京子)