世界アルツハイマーデーの21日、函館市は五稜郭タワーを認知症支援のシンボルカラーのオレンジ色にライトアップし、認知症への正しい理解と患者への支援を訴えた。
国際アルツハイマー病協会(ADI)と世界保健機関(WHO)は21日を「世界アルツハイマーデー」、9月を「世界アルツハイマー月間」に定めている。国内でも各地のランドマーク施設がライトアップするなどしている。
ライトアップに先立って行われた五稜郭1周ウォーキングには約80人が参加。出発式で大泉潤市長が「認知症に対する意識をさらに深め、家族や地域住民で認知症の方を支えていく社会づくりをしていきたい」とあいさつし、参加者を見送った。
市芸術ホール前で行われたセレモニーでは、音楽ユニット「あんだんて」のコンサートがあり、参加者がオレンジ色のサイリウムを振りライトアップまでの時間を楽しんだ。午後6時にカウントダウンの合図で、タワーがオレンジ色に染まると参加者からは歓声が上がった。
市内の介護付有料老人ホーム「こん」の岡本美也子さん(57)は「年々同活動への注目が集まっているのを感じる。さらに活動の輪を広げ、地域との繋がりや認知症に対する理解が深まれば」と話した。(中島遼泰郎)