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「函館のために経験生かす」五稜郭病院DMAT、石川での活動終え帰函

 能登半島地震の医療支援で石川県に派遣された函館五稜郭病院(中田智明院長)の災害派遣医療チーム(DMAT)の5人が22日、現地での活動を終えて帰函した。珠洲市の保健医療調整本部で全国から集まったDMATの指揮を執った。
 DMATは道内37の指定医療機関が保有している。五稜郭病院は22年5月に指定を受け、今回が初めての出動だった。編成は医師1人、看護師2人、業務調整員2人(理学療法士と事務職員)の計5人で、16日に出発した。
 チームは午後3時ごろ、同病院に到着。「DMATお疲れさまでした」と書かれた横断幕と職員の拍手に出迎えられた。高金明典副院長が「初めての出動で、現地でも大変な苦労をしてきたと思う。病院職員を代表してお疲れさまと言いたい」とねぎらった。
 チームリーダーで救急科の江浜由松科長は「被災者は疲弊し、困っている人がたくさんいる大変な状況。もうしばらくDMATの活動は続くと思う。機会があれば手伝いたい」とあいさつ。
 同本部では全国から集まったDMAT約20隊を指揮した。「想像以上に大変な活動だったが、勉強になることもたくさんあった。函館全体の災害医療の質を上げるために今回の経験を生かしたい」と力を込めた。
 函館からは同病院のほか、市立函館病院がDMATを派遣したほか、函館赤十字病院も救護班を派遣している。(松宮一郎)










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