独自の発展を遂げた郷土芸能
「江差追分会館・江差山車会館」は、この地で発祥し歌い継がれてきた民謡「江差追分」を中心に、江差町に伝わる多様な郷土芸能を実演、指導、映像資料を交えて伝承する展示施設。追分節の起源から北前船の船頭により運ばれ独自の発展を遂げた変遷を伝える貴重な資料が見られるほか、4~10月末までは、江戸時代の町の繁栄を描いた〝江差屏風〟を織り込む緞帳が印象的な百畳敷ホールなどで1日3回、江差追分全国大会優勝者や地元の師匠らが舞台に立ち歌声を披露。尺八や掛け声に合わせ、哀愁漂う声音や一節声を切らさない独特の節回しを実演で伝えることと合わせ体験・指導が行われている。館内に併設された江差山車会館エリアに進むと、道内最古の祭り「姥神大神宮渡御祭」で実際に町内を練り歩く13台の山車の内、2台が1年交代で展示されており、高さ5mを超える圧巻の威容を間近に見られる。150インチの大型スクリーンに映し出される勇壮な祭りの映像も必見。
(ハコラク 2024年9月号掲載)
江差追分会館・江差山車会館
江差町中歌町193‐3
☎0139‐52‐0920
9:00~17:00
無休 (11~3月は月曜・祝日の翌日・ 年末年始休み)
P有り
入館料/大人500円、 小・中・高校生250円