北前船から幕末の軍艦まで江戸時代につながる風景に触れる
「開陽丸」は、オランダで建造された幕末の軍艦。戊辰戦争時、土方歳三率いる陸軍を援護するため江差沖に向かったが、1868年、この地域特有の暴風(たば風)により座礁、沈没。長く海底に眠っていたが、1990年、かもめ島の入江に「開陽丸記念館」として原寸大で復元され、戦闘前に沈没したことにより大量に残されていた実物の砲弾や大砲をはじめ、海底発掘調査により引き揚げられた3万点にも上る遺物の一部を厳選して展示している。人物のレプリカを交えて当時の船内の様子も再現されており、過去にタイムスリップした気分で開陽丸の誕生から箱館戦争までの歴史を知ることができる。
開陽丸記念館
江差町姥神町1-10
☎0139‐52‐5522
9:00~17:00(16:30券売終了)
無休(11~3月は月曜・祝日の翌日・ 年末年始休み、月曜祝日の場合 は翌火・水曜休み)
P有り
入館料/大人500円、 小・中・高校生250円
かもめ島から追分ソーランラインを車で北上すること10分弱。日明保育園の目の前にある「江差町ぬくもり温泉保養センター」は、地域住民の健康増進や憩いの場として江差町が運営する日帰り入浴施設。敷地内にある東屋風の建物には誰でも自由に入れる「足湯」があり、無色透明の湯は単純温泉。源泉は51・4℃と高温で、〝肌がツルツルになる美人の湯〟として親しまれる源泉かけ流しの良質な温泉に無料で入れる知る人ぞ知るスポットだ。
江差町ぬくもり温泉保養センター
江差町尾山町126
☎0139‐52‐0083
11:00~17:00
月曜定休
(ハコラク 2024年9月号掲載)