欧州最大の客船運航会社、MSCクルーズ社(イタリア)のクルーズ客船「MSCスプレンディダ」(13万7936トン)が8日、函館港港町埠頭(ふとう)に初寄港した。国内外の乗客約3000人が、市内観光を満喫した。
同船の全長は333メートル。函館を訪れた客船では、総トン数で1日に入港した「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」(16万8666トン)に次ぐ規模。通販事業などを手掛ける「ジャパネットホールディングス」(長崎県佐世保市)のチャーター客船で、6日に横浜を出発した。
船内セレモニーで、函館地区クルーズ振興協議会の田中勝利会長は「お迎えできたことをうれしく、光栄に思う」と歓迎。ホテルマネジャーのティッチアーナ・ソレンティーノさんは「この船にとって特別な1日。函館には今後も寄港機会があり、末永く関係を築きたい」とあいさつした。
函館出港後は、金沢、釜山(韓国)などに寄り、横浜に戻る行程。同社は、同様のチャーターツアーを春と秋にあと5回予定している。(山田大輔)