臥牛山12月27日・コーヒーは昔から胃の薬
コーヒーは昔から胃や心臓の薬として飲まれ、眠気や疲労感を取り除き、思考力や集中力をアップさせることも。大学生から飲み始め、駆け出しのころ、大門の喫茶店をハシゴした。1杯60円だった▼脳内の血流を良くし二日酔いに効くなど、いいこと尽くし。しかし、眠気覚ましのカフェイン入りエナジードリンクを長期に飲んでいた九州の20代男性が、カフェイン中毒で死亡した報道にショックを受けた▼カフェインはコーヒー、紅茶などに含まれているが、普段は摂取量まで計算はしない。解剖した福岡大は、高濃度カフェインによる中毒死と断定。日本では初めて。男性は24時間営業の店で労働、つい致死量を超えたのだろう▼深夜労働や車の運転、受験勉強などで眠らないため、コーヒーをつい何杯も飲んでしまう。内閣府などによると、カフェイン含有量の規制はないという。米国では過剰摂取が原因の死亡報告が結構あって、摂取量の目安も勧告▼「カフェ、それは悪魔のように黒く地獄のように熱く、そして恋のように甘い…」(フランスの政治家)。熱いコーヒーを飲みながら恋をささやく光景は今も昔も変わらない。「薬も過ぎれば毒になる」か。1日3杯にしておこう。(M)