忘年会たけなわ。酔うほどに終電の時間も忘れ、駅のホームから転落したり、
ツルツル道路で転倒したり…。いつもながら痛い目に遭っている▼JR西日本がホームからの転落の映像データを分析した。全国で昨年度は3730人が転落、約6割が酔客だった。うち6割を占めたのは「ホームのベンチから突然立ち上がって真っすぐ歩き数秒で転落」。「千鳥足でホームの端を歩き足を踏み外す」は1割ほど▼このため線路に平行に並んでいたベンチを垂直の向きに変えたところ、直進しても線路に落ちることはなかった。ホームのカメラはふらふら歩くなどの“前兆行動”を察知して駅員に知らせている。酔客が転倒すると自動探知して運転士に知らせ非常停止させるケースも▼北海道はホームより地下鉄へ急ぐあまり、メトロの入り口で転倒するケースが多い。市電の乗り降りで足を外し転倒することも▼札幌市は今月から凍結道路を知らせる「つるつる予報」を開始。レベル1は「あまり滑らない」、レベル2は「滑りやすい」、レベル3は「非常に滑りやすい」の3段階。レベル3が予想されたらテレビ局に情報を提供、警告する。忘年会ではホームから転落したり、道路で転倒しないように。(M)