函館市企業局交通部は16日、市電715号車の車体更新車7000形7001号車の営業運行を開始した。電停停車時には、行先表示器に「2020.3.16 7001号運行開始」と表示し、市民にデビューをPRしている。
1959~61年に14両を導入し、6両が現役で走行している710形では初めての車体更新車で、7000形は13年ぶりの新形式となる。アルナ車両(大阪府摂津市)で新規に製造した車体に715号車で使っていた台車を転用した。2月10日に駒場車庫に納入され、試運転など調整を重ねてきた。
同部では、これまでの新車運行開始日には乗車証明書の配付などを行ってきたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から実施を見送った。カラーLED化した車両前後の行先表示器には運行開始の文字と合わせて車両のイラストも並べた。特別な表示は17日まで見ることができる。(今井正一)